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2015年3月22日日曜日

保険は保険。資産形成は資産形成で。

前回のブログ記事、個人年金保険 vs 確定拠出年金にて、老後に向けた資産形成での税控除の影響の大きさと活用方法について言及してみました。

こうして何回かに渡って書いてみて気づいたのは、保険って本来、こういう使い方だっけ?ということ。

いわゆる昨今流行の掛け捨てでない「貯蓄性の保険」のことです。
これまで取り上げてきた個人年金保険も「貯蓄性の保険」のひとつです。

保険の本来の姿というのは、損害保険も生命保険も、加入者が集まってお金を出しあって、困ったことが起きた方にまとまった金額が支給されるという互助会のような仕組みのはず。

その「困ったこと」というのが、クルマの人身事故だったり、入院だったり、突発的な不測の事態でまとまった金額が必要になる場合のことで、その事象の大きさや発生確率を加味して掛け金が設定されるということ。

「困ったこと」が発生してしまった人に、集めておいた大金が支給されるということで、他の加入者は掛けておいたお金は掛け捨てになると。

保険での損得は、基本的にないはずで、「困ったこと」が発生してしまって大金を用立てしてもらって良かったということになりますし、他の加入者は「困ったこと」が起きなくて良かったということになります。
損をする人は発生しない。みんな良かったというのが保険の大団円です。

それが、昨今では、掛け捨てに抵抗があるという風潮が生まれています。人身事故でも起こさないと、保険金がもらえなくて損だと考える人はいないでしょうけれど、でも掛け捨てに抵抗があるというのは、それと同じレベルかと。

先に検証したように、税控除の利点を取ってしまうと、個人年金保険の長所が呆気なく萎んでしまうのは、個人年金保険が、保険本来の大勢の掛け捨てに支えられる互助会の形態でなく、自分で自分に掛ける「貯蓄性」になっていることで、「貯蓄性」の土俵で資産運用・投資と対峙せざるを得ず、その勝負にはムリがあるという構図なのかと推測しています。

40年近い先の月10万円を保証されても、その時の10万円で何が買えるのか、どんな価値なのかわかりません。
それよりもむしろ元本保証はないものの、資産運用・投資であれば、選択できる投資信託商品はいくらでもありますし、リスクに応じた期待リターンを自由に選び、またインフレリスクにも対応することができます。

保険は、不測で突発的な「困ったこと」が発生してしまって大金を用立てしてもらって良かったというのが本来の姿。

掛け捨てという犠牲バントがない限り、保険会社の運用だけから見返りを求めるのは厳しいのかなと。

例えば、平均寿命が60歳よりずっと低いレベルにあり60歳まで長生き出来てしまってこの先の生活費に困るというような長生きという「困ったこと」が起きてしまった人に、ほとんど全員が60歳より前に天寿を全うするだろう他の加入者の掛け捨てによる大金が支給される、という仕組みなのであれば、保険本来の趣旨に合致し、長所が発揮されることでしょう。

しかし60歳は決して長生きではない時代において、老後の備えとして、長生きという「困ったこと」に自前で貯めるカタチの個人年金保険が適しているのか、老後の蓄えを資産形成する投資による資産運用が適しているのか、というのが話の要諦なのです。

【結論】
  • 保険は保険として利用スべき。
  • 老後の備えのための資産形成は、資産形成のための手段を利用すべき。

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